すわほうじん150号
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 順調なスタートを切った経営者大型総合保障制度は1974年(昭和49年)に最高保障額を3億円に引き上げ、1976年(昭和51年)には「従業員プラン」、さらに入院特約など各種の特約も新設して内容を充実させていきました。約10年を経た1980年(昭和55年)には、経営者大型総合保障制度の保有契約高は8兆円にも達しました。 そして、大同生命の個人定期保険の市場シェアは23%と、業界トップを確保するに至り、果敢な挑戦とその成功は大同生命の新たな道を拓きました。中小企業経営を守るために独自のチャレンジを続ける気風もまた、こうして生まれていったのです。 1984年(昭和59年)にはAIG損保単独の損害保険「経営保全プラン」もスタートしました。これは業種別に保険料を一定にして、自動更新するプランで、最初はテナント企業が火災や漏水などを起こした際に建物オーナーや他テナントへの被害や見舞金、仮事業所設置資金など必要な補償をパッケージした画期的なものでした。 好評を得たこの商品は、その後も進化を続けます。任意労災プランが加わり、テナント企業以外の一般中小企業も対象とし、2009年(平成21年)には「ビジネスガード」に名称を変更。中小企業にとって必需品である車両の事故に対応する「法人会の自動車保険」も加わりました。 現在では業務災害、雇用リスク、賠償責任、財産、事業先の海外での事故、地震による火災・倒壊・休業損害など、中小企業経営に関連するさまざまなリスクに広く対応するプランを揃えた「ビジネスガード」。その進化は今も続いています。 経営者大型総合保障制度の後に続いたのが、会員企業の経営者だけでなくその従業員も広くカバーするアフラックの「がん保険」でした。 法人会では会員企業の増加にともない、経営者向けだけでなく従業員に向けた福利厚生制度の充実を求める声も上がってきました。なかでも、当時は最も怖い病気とされていたがんへの不安や、治療費負担を軽減する「がん保険」が、次の福利厚生制度への候補になりました。そこに手を挙げたのがアメリカで営業開始した「がん保険」のパイオニアであるアフラックでした。 アフラックでは、契約者20人未満では団体扱いできない中小企業に勤務する方々に、割安な保険料で加入してもらうことは社会的意義が大きいと考え、全法連との提携を模索。全法連としても会員へのメリット・福利厚生制度のさらなる拡大とともに、運営のための財源確保を目指していたことから、1年余りの検討の末、1983年(昭和58年)、集団扱い契約の締結により、会員企業の従業員は1人でも割安に終身の保障を受けられる「がん保険制度」が始まりました。提携が始まってからも、各県連・単位会との関係づくりに力を入れながら、今やどの単位会においてもアフラックは提携先の一つとして受け入れられています。 その後、1994年(平成6年)に「痴ほう・介護保険制度」、1998年(平成10年)に「医療保険制度」、2006年(平成18年)には死亡保障などを含めた「個人のための保障制度」をスタートしました。 法人会の協力保険会社3社との深い協力関係はこれからも変わらず続いていきます。各地法人会で、日常的な交流を重ねつつ福利厚生制度加入者増強に励み、会員中小企業で働く人たち一人ひとりの安心な毎日を支えていきます。AIG損保企業リスクに対応する制度大同生命企業・経営者のアフラック個人のためのための制度制度9すわほうじん 第150号 (第三種郵便物認可) 令和3年11月1日発行最高保障額を3億円として保障内容の充実も図る福利厚生制度のさらなる発展協力保険会社3社の挑戦集団扱い契約により実現した「がん保険制度」誕生第2段特集法人会 福利厚生制度 50周年特別企画

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