すわほうじん150号
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2 第37回法人会全国大会は、新型コロナウイルスの感染状況を鑑みオンライン開催となりました。東日本大震災時には全国の法人会並びに会員の皆様から多大なご支援を頂いたことに感謝し、復興現場を訪れていただきたいと願って2年。本当に残念であったことかと思います。当会からは役員他数名参加予定でありましたが、オンラインでの参加となりました。 コロナ禍においても右肩上がりの経営を続ける「アイリスオーヤマ」の大山会長より、有意義な話をオンラインで視聴しました。 50年以上も経営者を務めてきた大山会長。時代が変わっても揺らぐことがない「経営理念」で売上1兆円を目指す企業まで成長致しました。 「会社の目的は永遠に存続すること。社会に貢献してこそ企業である」を常に柔軟に顧客視点で考え、「ユーザー発想」により新たな商品を次々に開発し、自らの意志で価格を決定し着実に利益を上げてきました。 ユーザーイン経営に徹することについては、オイルショック後の苦い経験からです。 町工場を閉め、家族同然の仲間を失ったことから、経営理念の一番に「いかなる時代環境に於いても利益の出せる仕組みを確立すること」と述べました。 先ずこれだ!と思った商品が、海で使うブイ。割れやすく、重いガラスのブイをプラスチックにして販売し現在ガラス製のブイは姿を消しました。 以後、プラスチック製の育苗箱・ガーデニング用品(プランター等)・ペット用品(番犬からペットイン)・収納商品(クリアー素材の衣装ケース)・サーキュレーター・LED商品等アイリスの代名詞がつく商品を提供しています。コロナ禍でのマスクもいち早く対応。現在、AI搭載のロボットを家電、業務用等多用途で展開中です。 エンドユーザーの立場(生活者の代弁者)で次々にオンリーワン商品を開発し続けるアイリスオーヤマ。大山会長の講演に、これからの日本経済、経営そして日本、世界の未来が見えるような内容に大変感銘致しました。機会があれば諏訪法人会で講演をお願いしたいと思いました。開催日 令和3年10月7日(木)オンライン開催 岩手会場:ホテルメトロポリタン盛岡ニュ−ウィング        東京会場:全法連会館次 第第一部 記念講演(14:00〜15:00) 演題:「ユーザーイン経営」    講師:アイリスオーヤマ株式会社 第二部 式  典(15:20〜16:30)代表取締役会長 大山健太郎 氏すわほうじん 第150号 (第三種郵便物認可) 令和3年11月1日発行大山健太郎 氏第37回法人会全国大会(岩手大会) 2年ぶりにオンラインで開催第一部 記念講演会より〈 令和4年度税制改正スローガン 〉◆ ポストコロナの経済再生と財政健全化を目指して!◆ 適正な負担と給付の重点化・効率化で、持続可能な社会保障制度の確立を!◆ コロナの影響はまだ残る。深刻な打撃を受ける中小企業に、実効性のある対策を!◆ 中小企業にとって事業承継は重要な課題。本格的な事業承継税制の創設を!

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