すわほうじん144号
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自然の恵みとともに成長自社の敷地内にある「巨石のご神体」に守られながら 諏訪圏域では唯一製紙用チップの製造販売他、キノコ用オガ粉、ドッグラン用チップ、畜産用床敷オガ粉、ガーデニング用チップの製造販売、椎茸栽培販売をしている「株式会社レインボー」におじゃましました。 本日はお忙しい中、代表取締役の雨宮一也氏にお話を伺いました。会員見聞録オガ粉の山肉厚しいたけ企業紹介諏訪郡富士見町落合黒鳥9175電話 0266(62)8111株式会社 レインボー企業情報 工場の周辺では春の山菜がたくさん採れるとのこと。湧き水もあり、この環境下であれば多少つらくても自然に笑顔で仕事に励む事ができると感じました。自然は偉大!聞き手 広報委員会広報委員 本日は急なお願いにも係わらず、お時間を頂きありがとうございます。現在、どこへ行っても「コロナ禍」の話ばかりですが、現状はいかがですか。雨宮社長 今のところ、場所が場所ですから直接の影響はありませんが、これからですかね。広報委員 今回訪問させていただいた理由が、業種的に興味深かった点、そしてコロナ禍の影響で工業、商業、観光分野の会社への訪問を躊躇してしまったのが本音です。すみません!雨宮社長 ここは街場と違い開放的な環境のもと、空気、水、すべて自然を相手にしており確かにコロナ禍とは無縁ではありますが、静岡まで荷物を運んでいるので、取引業者の関係で影響が出てくるかもしれません。実際、伝票の受渡しは素手では行っていません。広報委員 製紙用チップを始めたきっかけを教えて頂けますか。雨宮社長 同社は平成14年創業とまだ若い会社ですが、母体は昭和49年創業の株式会社雨宮興業です。土木、伐採、産廃業をやっており、時代の潮流を察し他に顧客に喜んでもらえるものがないか模索し「レインボー」を立ち上げました。     以前から林業者から間伐材を買取ってもらえないかとの話があり、平成17年に現在の場所で始めました。間伐材をチップにするプラント(機械)もタイミングよく設備できたことも要因です。広報委員 木材はいろいろ用途がありますが、馴染みがあるのが建築用資材などですが、チップになる原木はどのような木ですか。雨宮社長 建築用とは違い、太さ、長さ、形状等にバラつきがあるものを、腐っていなければ原則全て買取ります。丸太の皮を機械で剝ぎ切削機でチップを製造します。又広葉樹と針葉樹では繊維の密度が違うので分けてチップにします。広報委員 現在パルプの相場はいかがですか。又製紙業界全般ではどうですか。雨宮社長 長期にわたった業界再編も終わり現在は落ち着いています。紙の相場も中国の成長とともに上がり、パルプの需要は安定しています。広報委員 きのこ用オガ粉についてですが、なぜ椎茸に着目したのですか。雨宮社長 近隣の栽培業者さんと話をする中で興味が湧き今年で9年目になります。栽培は難しく、温度、湿度の最適化、滅菌、きのこの種類の(しいたけ、きくらげ、まいたけ)選定には苦労しましたが、今は大きなハウスの中で管理され、肉厚の高品質な椎茸をお手ごろな値段で地元業者へ卸しています。(頂いた新鮮な椎茸に日本酒を注ぎ、焼いて食べましたが美味、絶品でした)広報委員 雨宮社長がこの業界に入り苦労された事はありましたか。雨宮社長 平成20年のリーマンショックにより紙の需要が激減し、世の中が不景気になった時ですか。間伐材は景気に関係なく運び込まれました。敷地があるだけに断ることも出来ず受け入れました。そして、林業者への支払いは借金をしてでもすぐお支払をした事を覚えています。逆にそのことで今は「三方よし」の環境下で頑張っておりますが、今後コロナ禍の影響が心配です。広報委員 この仕事を行っていて、良かった思うことはありますか。雨宮社長 自然の中で、木の香りを味わい、仲間と一緒に仕事ができることです。自然環境は与えられた物ですが、ビジネスをやっていく上で様々な環境の大切さをこの自然環境から学びました。敷地に鎮座していた巨石をご神体とし崇め、年1回ですが巨石を囲んでみんなでお祝をします。自然の偉大さを感じます。広報委員 世の中がコロナ禍で沈んでいますが、ご神体に1日でも早く平穏な社会が訪れ、そして世界平和であることをご祈念申し上げます。本日は急なお願いを快くお引き受けいただきありがとうございました。工場巨石のご神体すわほうじん 第144号 (第三種郵便物認可) 令和2年5月1日発行7

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