すわほうじん142号
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〈菓子歳時記〉その7家庭で受け継がれてきた砂糖漬けのあれって!広報委員「岡谷 精良軒」 原 昭徳スィーツオアシスにようこそ 秋の味覚といったら、新米新そばきのこに果物。さんま(秋刀魚)や秋鮭という方もいらっしゃるかも。仕事がら僕の場合は、新豆(あずき)新米(もち米)そしてかりんになる。毎年十月中旬に、新かりんをつかったお菓子の製造が始まるからだ。 諏訪地方でかりんと呼ばれているのは、実際は中央アジア原産のマルメロとのこと。どちらも、実は濃い黄色で香りもいいし、せき止めや風邪予防に効果ありだが、生では食べられない。共通点が多いので、そう呼ばれるようになったのかもしれない。ちなみにちがうところは、マルメロには果実に綿毛がついている、形はマルメロは洋なし似、かりんはアボカド似など。 二十年弱前までかはっきりしないが昔は、JAから仕入れた、全国共通名称マルメロの入った段ボールにもかりんとあった。それより前だと思うが、諏訪地方が舞台のかりんというNHKの朝ドラも。今でも、諏訪湖畔にはかりん並木があるしかりんちゃんバスも、諏訪にはたしかかりんの木さんという製パン店があった気が。それだけ地元で愛着のある名称なんだと思う。自分ごとで恐縮だが、マルメロと呼ぶことは店頭などでの商品説明時だけだ。 そんな諏訪のかりんは、今年は貴重のよう。取引先の担当者さんいわく、まだ諏訪地域の収穫が全部終わってないがと前置きして、例年の半分以下と思われるという。春先の霜が影響して実がつかなかったが、逆に一つ一つは大玉らしい。世代をさかのぼれば、シロップ漬け砂糖漬けなど、多くの家庭でつくっていたときく。地元の味を自家製でたのしむ、そんな秋もたのしい。かりんの砂糖漬けの製造工程。さわり(銅鍋)で、かりんと砂糖のみで煮詰めていく編集後記 いよいよ決勝戦、3位決定戦目前です。 初めての日本でのワールドカップは予想以上の盛り上がりとなり、190万枚以上のチケットが完売です。さらに20年以内の再開催を協会が申請をしました。私は大阪、静岡、横浜で試合観戦しましたが、スタジアムは国際色豊かで、敵味方なく大騒ぎでした。 さて表彰式のメダル用の帯は、岡谷市の業者による絹製、日本チームのストッキングも長野県産、キャプテン「リーチマイケル」の奥様は坂城町出身と、長野県と接点があり、驚き発行/一般社団法人諏訪法人会  〒392-0023 諏訪市小和田南10-29 ☎0266-53-7810編集/広報委員会      定価 150円 (法人会会員の誌代は年会費に含まれています)すわほうじん 第142号と共に親近感が増しました。 にわかファンでも、ラグビーに興味を持った方がだいぶ増えたようですが、11月3日には高校決勝戦(岡工対飯田)があり、国内トップリーグも始まると、ワールドカップに出ていた海外選手を見られるチャンスもあり、大学選手権でも、県内選手の活躍も見られます。岡谷に諏訪湖ラグビースクールもあり、会員募集中です。永くラグビー楽しみたいですね。             広報委員会 委員長 細川 強

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