すわほうじん 141号
6/12

広報委員 本日は、貴重なお時間をいただきありがとうございます。 まず、御社の歴史的な背景を教えていただけますか。福田社長 設立は昭和47年です。当初は「富士見高原保健地管理(株)」という呼称でした。長野県の企業局が主導で観光開発を推奨したものであり、「菅平方式(寄付開発方式)」と言われています。広報委員 当時、原村、斑尾高原などにペンション、スキー、テニス、ゴルフ等の洒落たアクティビティ施設ができ、都会からたくさんの学生が来ていたことを覚えています。実は私も42年前大学のゼミで訪れていました。福田社長 1995年(平成7年)頃をピークに観光客数は減少しました。新しい観光資源の開発不足、ゴルフ場、スキー場の利用低迷など等、当該施設も業況が思わしくなく苦慮した時期が続きました。広報委員 良好なリゾート社会資本を時代の変化と共に、民間の力と地元との協力で存続、継続していくことは、大変な労力があったと思いますが。福田社長 「保健休養地事業」は全国30町村42地区で実施されたものの、ほとんどが消滅もしくは存続の危機に瀕しています。時期がたって一挙に高齢化が進みリゾートらしい景観や滞在環境価値の持続が必要となり、平成26年4月に「富士見高原リゾート」と呼称を変更しました。広報委員 福田社長はいつから御社の社長になられたのですか。又経営理念などあれば教えていただけますか。福田社長 平成23年に社長となりました。三セク型でしたのでそれまで経営理念らしきものはありませんでした。あらためて「富士見高原リゾート 行動五訓」を掲げ毎日朝礼で唱和し、小手帳サイズにしたものを携行して教育しております。広報委員 従業員は何人ですか。また、総合施設内での人事異動などはどのようにされているのですか。福田社長 170名程おります。内70名は地元の方中心のパートさんです。ゴルフ事業、宿泊事業、スキー場事業、花の里事業、スポーツ事業、別荘地管理事業等あり、専門職も含めて各事業をシフトしながら就いていただいております。広報委員 行動五訓のなかに、「革新的不断の進歩を実践し、地域社会に貢献する」とありますがなにか具体的な取組みをされているのですか。福田社長 「誰とでも気軽に、その感動を共用できる!」富士見高原のユニバーサルツーリズムを実践中です。広報委員 このパンフレットにある「beyond 2020」の認証マークは何ですか福田社長 国際性、多様性に配慮した事業として、障害者にとってのバリアを除く取組みで国から認証を受けたものです。きっかけは、ゴルフ場で使用していた古くなったカートを利用し、当社自慢の望郷、望岳、望峰の3つの丘へ、高齢者、障害者も気軽に行っていただけるようになりました。またアウトドア用車椅子、人力車タイプの車椅子牽引器もいち早く導入しました。スキー場でも、障害者スキーのデュアルスキー、バイスキー、スノーカートを用意しました。以上により障害者施設や養護学校などに団体で来ていただいております。広報委員 行動五訓に「顧客満足度を高め、現場第一主義に徹します。」とありますが、まさに6つの事業で実践されていることが分かりました。     本日はお忙しい中ありがとうございました栄枯盛衰を経験し、つぶれてはいけない企業へ富士山(3,776)・北岳(3,193)・奥穂高岳(3,190)を一望できる、通年複合型リゾート観光施設「富士見高原リゾート㈱」にお邪魔しました。本日は、社長の福田敏明氏にお話を伺いました。会員見聞録福田社長取材の様子企業紹介スタッフ数 175名諏訪郡富士見町境12067-898電話0266-66-2121富士見高原リゾート株式会社企業情報 富士見高原リゾートというと、日帰り温泉「鹿の湯」で有名ですが、時代でなく次代に向けて日々進歩し続けていることが感じられました。今回、細川委員長、西村富士見支部長が訪問し、法人会の会員登録もしていただきました。法人会の仲間として今後も協力させていただけたらと思います。聞き手 細川広報委員長・西村富士見支部長鹿の湯6すわほうじん 第141号 (第三種郵便物認可) 令和元年8月1日発行

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る