すわほうじん第136号
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 諏訪法人会恒例の時局講演会が、2月6日(火)「ホテル紅や」で開催されました。 講師は、TV等メディアに多数出演されている、経済アナリスト 森永卓郎氏。 ジェスチャーを交えた軽快な語り口で、政治、経済の動向について語り、一般市民を含む300名が聞き入った。 冒頭、リーマンショックは、スーパーコンピュターを駆使し、金融工学の分野で誕生した商品が、100年に1度といわれる経済危機を生んだとした。 学生が100社訪問しても、ほとんど不採用という世の中を、2012年安倍政権になり、3本の矢が放たれ、株価が2倍、景況も1991年レベルまで回復した。 特に、日銀による、円高是正のために石橋を叩いての金融緩和を教訓に、黒田総裁が放った異次元緩和が国内のお金を増やしたとしているが、潤ったのは一部の大企業と富裕層が独占、庶民や中小企業、又地方にお金は回っていないと指摘し、併せて実質賃金も4%も下がっていると解説した。 消費税増税についても、日銀の通貨発行益450兆円を勘案すればむしろ5%に下げても財政的には問題ないとした。一部メディアでは公表できないようなウラ話もあり、大変興味深い内容でした。経済アナリスト 森永卓郎 氏 語るモリタク流 経済ニュースのウラ読み術!30年2月6日時局講演会開催スィーツオアシスにようこそ<菓子歳時記>その1皐月定番 柏餅 先祖に食べさせてもらっているなあ、と思うときがある。それは弊店が明治の半ばに創業し、明治の末には現住所で和菓子店を営んでいたということからだけではない。例えば旧中山道の沿いのどこかで(国道二十号線でもいいのだけれど)、大福アリマスとのぼり旗一本、自分一人で商売を始めたとしよう。全く知らない店名店主だったとしても、通りすがりの何人かは興味を持ってもらえる気がする。そのまた何人かに一人はお買い上げ頂き、大福きっかけで会話が生まれるかもしれない。和菓子には、昔からなじみのある定番菓子がたくさんある。多数先人の努力のおかげさまで、今日があると思っている。 誰もが知っている和菓子の中で、今といったら柏餅ではないだろうか。上新粉(うるち米を製粉したもの)を蒸し、しっかり搗き上げた生地であんを包む。餅生地の弾力、あんの甘み、柏の残り香が相まって、季節の風味ができあがる。 柏餅は、端午の節句にかかせない行事菓子でもある。そのいわれは、柏の木にあるようで、柏の葉は新しい葉が育つまで落葉しない。彼はをまとったまま冬を越し、黄緑色の若葉が顔を出す春、前の葉が落ちる。いにしえ人は、そこに子孫繁栄の思いを映したのだろう。 と季節の定番中の定番柏餅であるが、いや定番であるがゆえにか、地域色もある。西日本ではみそあんの柏餅はめずらしいようだ。ゴールデンウィーク旅先で、その地の柏餅などを見つけに、和菓子店に立ち寄ってみるのみ面白いかもしれない。法人会会員  「岡谷 精良軒」 原 昭徳12すわほうじん 第136号 (第三種郵便物認可) 平成30年5月1日発行

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