すわほうじん135号
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最高の製品を世界へ届けるために、全社員が考え行動する集団 ライフルスコープ、双眼鏡の世界レベルの光学トップメーカー、諏訪市のライト光機製作所へお邪魔しました。本日は三代目社長の岩波雅富氏にお話をお伺いしました。(広報委員会)三代目社長 岩波雅富 氏企業紹介諏訪市大字中洲3657番地電話: 0266-52-3600株式会社 ライト光機製作所企業情報広報委員 本日は、お忙しいところ、ご対応いただきありがとうございます。 まず御社の沿革などお聞かせ下さい。岩波社長 戦後、従業員3000人の『日本無線』の守衛から、労働争議を経て社長となった祖父ですが、経済混乱の中『日本無線』は倒産。裸一環となった祖父が、その後、友人三人とアメリカへの輸出で活況であった、カメラ、双眼鏡の部品製造を始めたのが創立のきっかけだと聞いています。会社の設立は1956年、昭和31年です。一昨年60周年を迎えました。広報委員 社長になられて何年になりますか。又、入社後今までに一番つらかった事はなんですか。岩波社長 11年目になります。2001年~2002年に、 アメリカのITバブル崩壊があり輸出が半分になり、赤字となりました。本当に辛かったです。 広報委員 それは大変でしたね。どのようにその難局を乗り越えられたのですか。岩波社長 大学を卒業後、製造業とは関係ない一般の会社に2年間勤務し、その後アメリカの大学に留学しMBAを取得しました。そこで学んだマネジメントが役に立ちました。広報委員 最近話題になった、あの漫画本にもなったドラッカーですね。岩波社長 苦境の時には、社員は何事も後ろ向きで、言い訳ばかりでしたが、一貫して技術の開発に徹し、独自の技術を培い、オンリーワンの製品の開発を行ったことにより、業績も回復しました。今も「お客様のために何ができるか」を考える、「行動する集団」としてチャレンジしています。社員は人材でなく人財だと思います。広報委員 ライフルスコープ、双眼鏡の分野では名実ともに、ゆるぎないトップメーカーですが、現在同業者は何社ほどありますか。又今後の目標は何ですか。岩波社長 日本においては、大分淘汰され、双眼鏡の分野では5~6社、ライフルスコープでは3社ほどになっています。今後は、トップメーカーを維持するのでなく、トップのトップ、ワールドベスト(世界の頂点)をめざし続けます。広報委員 最後にご家族や趣味などをお聞かせ下さい。岩波社長 子供は4人います。妻と母親7人家族です。 趣味はゴルフです。又車、バイクなども興味があります。広報委員 本日はお忙しい中、ありがとうございました。 平成25年に、日刊工業新聞社より「青年経営者賞」(全国で1人)を受賞されるほどの経営者であるにも係らず、大変気さくに対応いただきました。社員の方々も笑顔で対応してくださり、とても居心地の良い会社でした。岩波社長が従業員を大切にされているのが、何回も口にされた「人財」という言葉に表れていました。また業界トップの技術力は、お客様からの要望に対し、決して「できません」とは言わず、要望以上のものを提供していくチャレンジ精神から培なわれた物であることを実感いたしました。最後になりますが、ご多忙の中取材に応じてくださり、ありがとうございました。7すわほうじん 第135号 (第三種郵便物認可) 平成30年2月1日発行

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